中値決済とは、午前10時頃の気配値を基に、銀行が当日渡しの10万ドル未満の外国為替取引にあたって提示する基準レートの事です。
リアルタイムのFX取引と異なり、実額ベースで資金を動かす銀行にとって、持ち込まれた小口の為替取引に対して、リアルタイムな市場レートを用いるのは非常に手間がかかり非効率であるからです。
外国為替市場にはインターバンク市場と対顧客市場のふたつの取引があります。
インターバンク市場では、銀行などの金融機関が取引をしています。この市場では輸出入業者や個人は参加することはできません。あくまで銀行のみです。そして、ここでの為替レートが、為替の卸値になります。
インターバンク市場に対して、輸出入業者や機関投資家、個人投資家は銀行との間で外国為替取引を行います。これが対顧客市場といいます。 対顧客市場は日本の銀行では朝10時に仲値(卸値ともいう)にドルに利益を上乗せして為替レートを決め(終日適用)、個人に売っています。これをTTBやTTSといいます。これに手数料を加えて取引されます。
例:1ロット(100万)の場合 購入時に101円となるレートが「TTS」売却時に 99円となるレートが「TTB」だとすると、手数料が往復2円で、100万円が約98万円になり、手数料がかかります。 |
ご利用の際は、各銀行に手数料を確認してからにしましょう。
銀行によって手数料に格差があります。実際の銀行に外貨預金をする場合に用いられるものです。FXの世界では手数料として1ドルいくらのTTSやTTBではありません。FXでは、スプレッドがあるものの、レートはインターバンク市場で取引されているものを、リアルタイムで売買できます。
中値決済はドルが余剰 中値決済は過不足なし 中値決済はドル不足 |
といった表現で表します。