FXの取引では、投資家が証拠金以上の損失を出さないような仕組みがあり、そのリスク管理システムの代表的なものとして、マージンコールとロスカットというものがあります。
マージンコールとはある程度の損益になると通知することで、ロスカットとは損益が元金のある程度の金額になったら自動的に決済します。(下記詳細)
先ほどの説明の通り、FXの取引で借金をすることはまずないことがわかります。自分の資金だけでの取引の場合はまず問題ありません。短期間で大きなお金を失うこともあるので別の金融会社からお金を借りて取引をすると非常に危険です。
投資家の資金に応じて取引できるのがFXです。レバレッジの倍率を大きく設定すればするほど、儲けも大きくなりますが、その分、損失が出たときには、損失金額も大きくなるということを理解しておく必要があります。安全に取引するためにレバレッジの倍率をあまり大きくしない方がよいです。
FX取引で安全性を更に追求するならば、業者の選択も重要なポイントとなり、取引業者の資産管理方法をしっかりチェックすることが非常に重要であり、中でも自己資本比率や信託保全、金融先物取引業者の登録番号を調べる必要があります。
取引業者によって異なりますが、一般的にはマージンコールは持っているポジションで証拠金の50%〜60%(業者により異なる)の評価損益が発生したときにくる通知のことです。
例; 証拠金が10万円で、1ドル=105円のとき1万ドルの買いポジションを持ったとします。 これが1ドル=100円になると、証拠金10万円に対して5万円の評価損となり、マージンコールが発生します。 マージンコールはFX業者からメールや電話で通知されます。 |
マージンコールが発生した場合、持っているポジションの一部、または全部を反対売買して損益を確定させるか、 証拠金を追加する必要があります。
上記の例では証拠金をさらに10万円追加すれば、5万円の損失は証拠金の25%となり、マージンコールは解除されます。 |
マージンコールとほとんど同じですが、マージンコール以上の評価損が発生したときに、こちらは通知ではなく強制的に決済されます。マージンコールがなくても、ロスカットが存在しない業者はまずないので、はじめに確認しておくとよいです。
FXはマージンコールとロスカットなどのシステムで投資家が安全に取引できるようになっている。
ロスカットが遅れ、たまに証拠金を下回ったということもあるようだが、テロ、または災害など起こらない限り基本的には証拠金の範囲内でロスカットされる。